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■株価の動きと買い残・売り残の増減

■はじめに

買いと売りが同数になると出来高となり株価が形成されます。
そう言う意味では、買いと売りは常に同数であり対等な関係といえます。

ただ、買い残・売り残については6ヶ月以内に反対売買をしなければならない」という大きな特徴があります。買い残は6ヶ月以内の売り需要、売り残は6ヶ月以内の買い需要といえます。

「6ヶ月以内に反対売買をしなければいけない」と言う事が事前にわかっているのは大きなポイント。
通常は、何時買いが入るか売りが入るかなんて分かりません。6ヶ月以内に反対売買による買い・売りが事が分かる=6ヶ月以内の需給関係がある程度想像できるといえます。

■株価と買い残・売り残の変化による”想像”

株価の動きと買い残・売り残の増減を見る事により、そこで信用取引しポジションを保有している投資家の心理をある程度想像する事が出来ます。

が、あくまで想像であり妄想です。

例えば、図書館で騒いでいる人がいるとします。図書館は静かに読書をしたり勉強をしたりしたいと思っている方が多くいらっしゃっている可能性が高いので、不快に感じている方が非常に多いと容易に想像できます。しかし、その場にいる人全員が不快に思っているかは分かりません。100人いれば数名は気にならないという方もいらっしゃるでしょう。一般的にアンケートなど統計で100%となる事はほぼないので。

なので、株価の動きと買い残・売り残を見る事により、そこで信用取引でポジションを保有している方の大方の心理は想像できますが、それが絶対だとは考えづらいと思います。少なくとも、投資において「絶対そうだ」と決めつけるメリットはないと考えています。

また、これはあくまで信用取引でポジションを保有している方の状況です。株価は信用取引だけで動いているわけではなく、機関投資家・外国の投資家・現物投資の個人投資家など様々な投資家の行動によって動いています。この点からも、信用買い残・売り残だけで今後の値動きを予測するのはムリですし、危険だと思います。

あともう一つ。買い残・売り残は6ヵ月後に反対売買をする必要がありますが、同時にまた同じポジションを取ることも可能です。買いの場合、返済売りと同時に新規買いを入れる形。
なので、かならず6ヶ月以内の需要と断言できない部分もある点には注意が必要。

■基本的な考え方

買い残:6ヶ月以内の「売り需要」
売り残:6ヶ月以内の「買い需要」

簡単にいうとこのように考えられます。

買い残が多い時は、株価が上昇しづらい・下落しやすい印象
売り残が多い時は、株価が上昇しやすい・下落しにくい印象

例外としては、長い期間ずっと買い・売り残が多い状態。長いときはクロス取引などを行なっている可能性がありますので、ポイントである「6ヶ月以内の需給」ではない可能性が高いです。

前に書きましたが、信用残による分析は”想像”であり絶対的なものではありません。ですので、あくまで”印象”と考えるのが良い個人的には思っています。

あとしつこいようですが、これ(信用取引)だけで株価は動いているわけではありません。あくまで想像・印象である事にご注意ください。想像・印象と逆の方向に株価が動く事なんて普通にありますので。

次回、大まかに株価の動きと買い残・売り残の増減を8パターンに分け、私的な”想像”をご紹介します。